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ピーターパンと呼んでください!

実は難しいクロス円

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日本人のFXトレーダーにとって、

やはり一番なじみ深いのは円がらみの

トレードだと思います。

 

最も親しみのある通貨ですし、

なにより日本のFX業者の場合は

円がらみの通貨ペアが特にスプレッドが狭いので、

ある意味当然とも言えます。


しかしこれはあくまで日本での話であって、

世界では米ドルが絶対的な存在になっています。

2007年に行なわれたある調査によると、

為替取引の通貨別シェアは米ドルが

86.3%と圧倒的に多くなっています。

 

基軸通貨と呼ばれる由縁ですね。

ちなみに日本円は16.5%。米ドルの5分の1以下という結果が出ています。

 



ところで、クロス円と呼ばれる通貨ペアがあります。

ユーロ円やポンド円などの総称ですが、

これらの売買がどうやって行なわれているかご存じですか?


ユーロ円なんだから、例えば円を売ってユーロを買うんだろ?と

思われるかもしれませんが、違います。

このユーロ円の買いの場合にどんな取引が

行なわれているのかというと、

「まず円を売って米ドルを買い」、

「米ドルを売ってユーロを買う」、

という手順が踏まれているのです。

 


なぜなのか? それは、為替取引では必ず基軸通貨である

米ドルが介在するからです。

 

つまり、ユーロから円へ直接交換することができないのです。

実はこれ、FXを行なう上で、

決して無視できない要素になっています。


例えば米ドル円の買いをしたいと考えていたとします。

この時、米ドルが強くて円が弱ければ、

問題なくトレードが行えます。

2つの通貨の強弱がはっきりしているからです。

 


ところがクロス円の場合、問題がもっと複雑です。

ドル円が2つの通貨での取引なのに対し、

クロス円は対象となる通貨が3つになってしまうからです。

 


例えば同じく、ユーロ円を買いたいと考えていたとします。

この場合、理想の状況はユーロが強くて米ドルが強く、

なおかつ円が弱いという状況になります。

 

 

このどれか1つが崩れただけでも、

値動きは難しいものになってしまう可能性があるのです。

 


FXはよく、通貨ごとの綱引きに例えられることがあります。

2つの通貨が引き合い、力が強い方にひっぱられる。

そういう意味です。

 


ところが三者が行なう綱引きを想像してみてください。

とてもややこしいことになると思いませんか?

 



クロス円が最も稼ぎやすい状況というのは

存在するのですが、往々にして難しい状況が多いのも事実です。

 

慣れるまでは、

値動きが素直なドルストレートでの取引をおすすめします。