手法のつくり方
FXトレードを行なうにあたって、
絶対必要なものの一つに手法があります。
これがないことには、
どこでエントリーするのか、
どこで利益確定し、
損切りするのか。
その基準がまったくないので、トレードどころではありません。
しかし、困ったことに手法というものに絶対の正解はなく、
また数学の答えのように一つだけでもありません。
およそFXトレーダーで、
手法を一つも考えたことがないという人はほとんどいないと思われますので、
トレーダーの数だけ手法があるといっても過言ではありません。
手法は、誰かに教わるのでなければ、
自分で考えなければなりません。
では、なにをどうすれば、手法は生み出せるのでしょうか?
1 自分のトレードに必要なことを考える
準備段階として、自分のトレードがどういうもので、
その手法に何が必要なのかを考える必要があります。
まず、トレードスタイル。自分がやりたいトレードは、
もっとゆったりやりたいならスイングトレードもあります。
そして、どれを選ぶのも自由なのですが、
手法はそれに合ったものでなければ効果がありません。
それから、一回のトレードでどれぐらいの利益を狙うのか。
これも重要な問題です。一度に大きな利益を得たいのであれば
トレンドフォローが有効ですし、
コツコツ小さくても積み上げていきたいのであれば、逆張りもいいでしょう。
2 手法に必要なものを揃えていく
方向性が決まったのなら、次はそれに必要なものを揃えていきましょう。
ご自分のチャートソフトを開き、
トレードスタイルに合った時間足を決めたなら、
後はデコレートしていくだけです。
具体的には、インジケーターですね。
トレードの上級者には、ローソク足だけでトレードができる人もいるそうですが、
常人にはとても無理な話なので、
インジケーターでチャートをわかりやすくする必要があります。
どれを表示させて、どう組み合わせるのか。
これも絶対の正解はないので、
最初は自分の好みで選ぶのもいいでしょう。
コツとしては、あれもこれもとたくさん表示させないことです。
インジケーターも数が多すぎると、
かえってチャートがわかりにくくなってしまいますからね。
3 具体的な条件を考える
チャートができあがったなら、
後はルールを決めるだけです。
まずはインジケーターやローソク足が、
どういう状態になったらエントリーするのか。
次に、どういう状態になったらエグジットするのか。
この時、利益確定だけを考えて損切りのことも意識しておかないと、
後で大変なことになりますので注意が必要です。
4 検証してみる
手法ができあがったのなら、
最後に過去チャートで検証してみましょう。
また、デモトレードで試しにルール通りエントリーしてみるのも有効です。
そこでうまくいくのかどうか? うまくいかないのなら、
どこを修正すればいいのか。
こうした作業を経て、初めて手法は完成しす。
手法の完成はゴールではなく、
あくまでスタートラインに立っただけです。
最初のうちはうまくいかないことも多いでしょうが、
だからダメだと諦めるのではなく、
じっくりと磨き上げてみてください。
きっと自分に合った手法が完成するはずですよ。