お値段以上ブログ

ピーターパンと呼んでください!

チャートの向こう側にあるもの

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FXのチャートは、

実は提供する業者によって微妙に異なります。

これは毎日膨大な量の取引が行なわれているため、

各社の持っているデータに誤差が生じるからです。

とはいっても、本当に誤差レベルなので、

ほとんど同じチャートといっても差し支えはないでしょう。

 

 

要するに、トレードへの影響はほぼありません。

厳密に言うと、それぞれが異なったインジケーターを

表示させているので、「同じチャート」ではないのですが、

少なくとも値動きに違いはありません。


ところが、同じチャートを見ているはずなのに、

見えている風景は人によって全く違うのです。



例えば、凄い勢いで下げているチャートが

あったとします。この時、下げている、

という事実は全ての人が同じく認識しています。


ところが、見ている人の性格や状況は千差万別で、

同じチャートでありながら、受け止め方が全く違って来ます。


下げている、という事実に対し、今は下げトレンドだから売っていこう、

という人がいれば、逆に下げすぎているからそろそろ買い時かもしれない、

という人も出てきます。

 

また、すでに売りポジションを持っていた場合、

まだまだ下がるだろうと考える人もいれば、

そろそろ利益を確定させようと考える人もいます。

逆に買いポジションを持っていたなら、

いい加減損切りしないとまずいという人もいるでしょうし、

きっともう下げ止まるはずだと祈っている人もいることでしょう。


このように、様々な人の思惑が入り乱れることで、

チャートは不規則に上下することになります。

明らかな下降トレンドでも、時々価格が戻すのは、それが理由です。

 

FXは、価格の動きに対してうまく対応できた人だけが勝つことができます。

そして、価格を動かしているのが人間である以上、

チャートの向こう側にいるたくさんの人々の心理を考えてみるのは、

トレードで成功するために不可欠な要素ではないでしょうか?